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牧場実習:獣医大生時代のおはなし


はっと気付けば前回から2ヶ月も経ってしまいました。時が経つのは早いものですね。ついこの間までは雪が降っていたのに、最近は厚いコートが要らないくらい暖かい日も増えて、街では花粉症の真っ盛りですものね。

私はあまり診たことはありませんが、ワンちゃん猫ちゃんにも花粉症の子がいるらしいです。皆さんのところのペットくん達はどうですか?


さて、前回のお話の続きですが、やはり一番印象深かった牧場実習のお話をしようかと思います。

私の通っていた大学では2年生の夏休みに牧場実習がありました。夏休みを丸々北海道の酪農家のお宅に居候させていただいて、実習させていただくのですが、これが割り振られるお家によって環境がまったく違うのです。

世渡り上手な人は先輩からここは良かったというお家を紹介してもらって行ったのですが、「夏の北海道♪絞りたての牛乳飲んで〜、カニ食べて〜、ラベンダー畑見て〜・・・、ワーイワーイ♪」と初めての北海道に浮かれていた私はろくな下準備もせず、学校から割り振られたお家へとK君(彼も下調べをしなかった一人でしょう)と共に行ったのでした。

東京からフェリーに揺られて一晩、なんとなくドナドナを口ずさみたくなるような気分で北海道に到着し、農協からそれぞれのお家へと連れられていくのですが、到着してまず目に入ったのは床に転がるバナナの皮。その皮を横目にそのまま部屋に案内されたのですが、階段を上ったところに異臭を放つ大きな樽が・・・。

中を覗いても物体Xが何なのか分からず(おかあさんによると漬物の成れの果てだったようですが)、「なぜ捨てないの〜!」と心の中で叫びつつ、「兄ちゃんはこっちの部屋をつかってくれ、姉ちゃんはこっちだ。」という声に振り向くと、廊下を挟んで二つの部屋がありました。

K君の部屋はお嫁に行った娘さんが以前使っていた部屋で、ベットがひとつあり広さもなかなか・・・私の部屋は?と入ろうとしましたが、ドアノブが・・・ない!代わりにドアノブがあったらしき場所の穴から紐がたれており、開閉は紐を使って行うもよう。

さらに、ノブはないのですがひっかっかりは残っているので半開きにしていないとドアが開けられなくなるのです。

初日にうっかりカチャッと全部閉めたらすっかり開かなくなり、「お〜い、Kく〜ん、助けてくれ〜」と叫ぶ羽目に。肝心の部屋の中はというと、6畳ほどの部屋の二隅には荷物が山積みされ、観音開きの棚には木材やらなにやらが扉が閉まらない状態に詰め込まれており、残った2畳ほどのスペースに布団が一組置かれていました。

さすがに浮かれ気分も吹っ飛び、とりあえず今日一日を無事に過ごすため、家の中を探検に出かけたのでした。

だいぶ長くなってしまったので探検の続きはまた次回。
どうなる、牧場実習!どうなる、私の夏休み!!



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