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獣医師 井出(ide) のブログへようこそ

2008年03月24日

牧場実習:獣医大生時代のおはなし


はっと気付けば前回から2ヶ月も経ってしまいました。時が経つのは早いものですね。ついこの間までは雪が降っていたのに、最近は厚いコートが要らないくらい暖かい日も増えて、街では花粉症の真っ盛りですものね。

私はあまり診たことはありませんが、ワンちゃん猫ちゃんにも花粉症の子がいるらしいです。皆さんのところのペットくん達はどうですか?


さて、前回のお話の続きですが、やはり一番印象深かった牧場実習のお話をしようかと思います。

私の通っていた大学では2年生の夏休みに牧場実習がありました。夏休みを丸々北海道の酪農家のお宅に居候させていただいて、実習させていただくのですが、これが割り振られるお家によって環境がまったく違うのです。

世渡り上手な人は先輩からここは良かったというお家を紹介してもらって行ったのですが、「夏の北海道♪絞りたての牛乳飲んで〜、カニ食べて〜、ラベンダー畑見て〜・・・、ワーイワーイ♪」と初めての北海道に浮かれていた私はろくな下準備もせず、学校から割り振られたお家へとK君(彼も下調べをしなかった一人でしょう)と共に行ったのでした。

東京からフェリーに揺られて一晩、なんとなくドナドナを口ずさみたくなるような気分で北海道に到着し、農協からそれぞれのお家へと連れられていくのですが、到着してまず目に入ったのは床に転がるバナナの皮。その皮を横目にそのまま部屋に案内されたのですが、階段を上ったところに異臭を放つ大きな樽が・・・。

中を覗いても物体Xが何なのか分からず(おかあさんによると漬物の成れの果てだったようですが)、「なぜ捨てないの〜!」と心の中で叫びつつ、「兄ちゃんはこっちの部屋をつかってくれ、姉ちゃんはこっちだ。」という声に振り向くと、廊下を挟んで二つの部屋がありました。

K君の部屋はお嫁に行った娘さんが以前使っていた部屋で、ベットがひとつあり広さもなかなか・・・私の部屋は?と入ろうとしましたが、ドアノブが・・・ない!代わりにドアノブがあったらしき場所の穴から紐がたれており、開閉は紐を使って行うもよう。

さらに、ノブはないのですがひっかっかりは残っているので半開きにしていないとドアが開けられなくなるのです。

初日にうっかりカチャッと全部閉めたらすっかり開かなくなり、「お〜い、Kく〜ん、助けてくれ〜」と叫ぶ羽目に。肝心の部屋の中はというと、6畳ほどの部屋の二隅には荷物が山積みされ、観音開きの棚には木材やらなにやらが扉が閉まらない状態に詰め込まれており、残った2畳ほどのスペースに布団が一組置かれていました。

さすがに浮かれ気分も吹っ飛び、とりあえず今日一日を無事に過ごすため、家の中を探検に出かけたのでした。

だいぶ長くなってしまったので探検の続きはまた次回。
どうなる、牧場実習!どうなる、私の夏休み!!



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2008年01月10日

獣医大生時代のおはなし


あけましておめでとうございます。
今年も元気隊をよろしくお願いいたします。

年も変わったので、今回は今までとちょっと変わって、学生時代のお話しを書きたいと思います。

私達が大学に入学したのは某獣医大のマンガの流行りもあり、徐々に獣医の人気が上がってきていた頃でした。そのマンガが少女漫画だったせいかどうかは分かりませんが、少し前までは男子学生が7〜8割りを占めていたのに対し、私達の頃はちょうど半々くらい、今では女子学生の割合が多いと聞きます。トイレも男子便所の数が多く、ちょっと不便な思いをしましたが、今では解消されているのでしょうか?もしかしたら、女子便所の数が多くなっているかもしれませんね。

入試の倍率も当時よりもグンと上がっているそうで、何年か後にはとても頭のいい獣医さん達がたくさん誕生するのかもしれないと思うと、私達も日々勉強しなくてはいけないと、身を引き締める思いです。

さて、学生時代の話ですが、「大学生」というとさわやかな響きがありますが、獣医大ではあまり当てはまりません。文化祭には牛が行進し、解剖の実習があればホルマリン臭いまま家路に着く、牛のお尻に腕をつっこんだり、研究室に入る頃にはジャージにサンダルで通学する人も・・・。

中でも私が一番ハードだったと思うのは、牧場実習と研究室蛆大量発生事件でした。詳しいお話はまたの機会にしますが、6年間という長い大学生活の間には本当に色々ありました。もちろん、思い出深く楽しいことも色々。次回から、一つ一つをもう少し深くお話できたらと思います。

今回はさわりまで。

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2007年11月14日

引き続きフィラリアのお話


温暖化とはいえ、日に日に寒くなってきましたが、みなさん風邪などひかずに元気にお過ごしですか?

そろそろ関東地方ではフィラリアの予防期間も終わる頃なので、先日に引き続きフィラリアのお話です。

夏も過ぎたというのに、今回はちょっとだけホラーです・・・

さて、みなさんはフィラリアというと犬の病気と思われているかもしれませんが、実は猫やフェレットなどにもうつることがあります。

寄生虫にはそれぞれ「主宿主」というものがあり、決まった種の動物に寄生しますが(フィラリアの場合は犬ですね)、時には間違った種に寄生してしまうこともあるのです。

主宿主に寄生するよりかなり少ない確立ですが、犬よりも小さい心臓を持ったフェレットなどには少数の寄生でも命取りになります。

また、主宿主でない動物に寄生してしまうと寄生虫も最終寄生場所(フィラリアでは心臓)にたどり着けず、体の中の色々な場所に寄生したりもします。

寄生虫側になって考えると「あれ〜?迷っちゃったなぁ・・。この辺でいいか。」なんて図を想像してちょっとコミカルな感じになってしまうのですが、寄生される側にしたら肝臓や肺、時には目玉の中にひょこっと顔を出したりするのでたまったものではありませんよね。

動物病院に行かれている方は目にしたことがあるかもしれませんが、私が勤めていた病院にも目の中にフィラリアが泳いでいる人の写真が貼ってありました。

そう、フィラリアは人にも移ることがあるのです!体の中を細い虫が・・・怖い、怖いです。(※)フィラリア予防しっかりやりましょう。

最近では、猫用のフィラリアのお薬もあるので、犬以外の動物を飼われている飼い主さんも一度動物病院で相談してみてはいかがでしょうか。

人間の予防のことは・・・分かりません m(..)m

(※)めったにないことなので、怖がり過ぎないようお願いします。

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2007年09月29日

動物病院へ行く時間帯


残暑厳しくまだまだ暑い日が続いていますが、ペットくん達は元気に過ごしていますか?

さて、みなさんは夏の暑い日や冬の寒い日に動物病院へ行くとしたらどんな時間帯に行かれますか?

私が勤めていた動物病院では、立て続けに患者さんが来るときとポカッと誰も来なくなるときがよくありました。何度かそんな日を過ごすうちに、ある程度法則があることに気がつきました。

暑い時期には日中が空き、日が沈んでからが混みだし、寒い時期は逆に日中が混み、日が沈んでからが暇になるのです。また、雨の日は大抵空いています。

病気の動物を少しでも体に負担のない時に移動させてあげたいということもあると思いますが、やはり暑いときや寒いとき、雨のときにペットを(大きいペットならなおさら)連れて外へ出るのは大変なのでしょうね。

人気があっていつも込み合っている動物病院もありますし、必ずというわけではありませんが、健康診断や予防など元気な子を病院に連れて行かれる方であまり待ちたくないと思われる方は「えいやっ!」っと気合を入れて、ちょっと面倒だなぁと思われる時間帯の来院をお試しあれ。(あ、でも夏の熱中症には気をつけてくださいね)

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2007年08月21日

フィラリア予防


いよいよ暑くなり、蚊もたくさん出てくる季節になりましたが、フィラリア予防してますか?
さて、このフィラリア予防という言葉、ペットの、特にワンちゃんの飼い主さんにはおなじみのものだと思いますが、誤解を生みやすい言葉でもあるのです。
というのも、今主に行われているフィラリア予防は月に1回の内服薬もしくは外用薬ですが、飼い主さんたちの中には「予防薬」という言葉から、この薬が投薬してから1ヶ月間効いていると思われている方もいるようなのです。しかし予防薬と呼ばれてはいますが、正体は駆虫薬で投薬したときにしか効きません。月に1回なのは、前回の投薬から1ヶ月の間に蚊に刺されて体に入っているかもしれないフィラリアの子虫を1月経つ前に殺せば成虫になって心臓に寄生されることはないという理由からなのです。
「もう蚊を見なくなったから」と予防期間の途中で投薬をやめてしまう方がいますが、大変危険である上に今までしてきた投薬も無駄にしてしまうので、予防期間は守ってあげてくださいね。

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2007年07月17日

知っていますか?ペットのこと


みなさんはどんなペットを飼われていますか?犬・猫・小鳥、近年はエキゾチックアニマルも増えてきましたが、その子たちについてどれくらい知っているでしょうか?
例えば、ウサギについて。皆さんご存知のようにウサギは草食動物です。自然界では主に草を食べて暮らしていますが、動物病院に来るウサギの中にはラビットフードだけを与えられている子やリンゴなどの果物をたくさん与えられている子、中にはお菓子や肉といったおよそウサギには食べさせないほうがいいいだろう物を与えられている子もいます。ウサギの歯は伸び続けるので、草などの繊維の多いものをすりつぶすようにして食べることで歯が削られてちょうどよいバランスを保っています。牧草を十分に与えられずに飼われているウサギは歯並びが悪くなり、一生治療が必要な病気になることもあります。また果物は牧草に比べカロリーも高く、量を多くとれば肥満の原因にもなります。
最近ではペットに対する飼い主さんの理解も深まり、珍しい動物を診られる病院も少しずつ増え、それに比例して寿命も伸びてきていますが、まだまだ間違った飼い方で病気になってしまう子も少なくありません。
また、動物種としての特徴のことだけでなく、今飼っているその子がいつもどんな様子なのかも知っていてほしいのです。よく観察すると同時に、触れる子にはブラッシングや爪切りなどの簡単なケアを飼い主さんがやってみてください。信頼関係も生まれ、ペットの小さな変化にも気付くいい機会になると思うのです。
飼っているペットが本来はどのような場所に住み、何を食べ、どんな生活形態をとっているのかや、その子の普段の様子などを知り、健康でストレスの少ない生活をさせてあげてください。


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プレーリードッグはイヌ科?


「ドッグとつくからイヌ科かと思って、ドッグフードをあげていました。」
あるプレーリードッグの飼い主さんが言っていた言葉です。名前にドッグとつけども、プレーリードッグは草食動物なので、肉食の犬のごはんをあげていれば体によくないのは明らかです。
この話を聞いたときに、飼い主さんがペットの体について理解していることは非常に大切なことだなぁとしみじみ思いました。
何を食べ、どんなところで暮らしている動物かだけでなく、飼っているペットのいつもの行動パターンや体質・性格など、一番近くにいる飼い主さんが知っていることがペットにとっても一番幸せなのではないかと思います。 
多くの飼い主さんは愛情と理解を持ってペットを飼われていて今さらなお話ですが、ペットを飼う前にはどんなタイプの動物か、飼い主さんの生活スタイルに無理なくなじめるか、近くにその動物を診られる動物病院があるかなどを考慮し、飼ってからはよく観察をして(触れる動物ならブラッシングなどの体のケアをしてあげるのもお勧めです)小さな変化にも気付いてあげてくださいね。

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獣医師の井出と申します。


動物病院に勤めていると毎日色々な子が診察に来ます。予防注射や健康診断で来る子もいますが、運悪く病気になってしまった子のほかに、間違った飼い方で具合の悪くなっている子も少なくありません。
草食のペットに果物をたくさん与えたり、ハムスターに種子類をたくさん与えたり、子犬の食事量を制限してしまったり、逆におやつなどを与えすぎて肥満になっている子もよく見かけます。また、その
子に合っていない環境で飼育したり、予防や検査をしなくて具合が悪くなってしまう子もいます。中には一生治らない病気になってしまう子もいるので、ペットの健康と幸せは飼い主さんにかかっている部分は大きいなぁと思います。
最近はペットの生活の質なども見直されるようになり、獣医顔負けにペットのことを知っている飼い主さんも増えてきましたが、まだまだ上述のような例が多いのも現状です。今後ペットに対する理解がどんどん深まっていくことを切に願う今日この頃です。


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